White Lilies Island/Natalie Imbruglia

一聴してすぐ、リスナーはこの”WhiteLiliesIsland"の神聖な森へと迷い込むだろう。
涼しい風が吹き、霧は濃く、木は高く生い茂っている。
この森にこだまするのが、ナタリーの歌声。
それはまるで精霊のしらべのよう。彼女に導かれるように、あなたは奥へと彷徨っていく。

ナタリーの歌う歌。それは美しいが、明るいという訳ではない。
U2あたりを彷彿とさせるような、力強いがやかましくはないバンドサウンド。
自らが書く歌詞は哲学的で、ときに聖書のようなひびきさえ持つ。
そしてややハスキーなボーカルはまるで酸素の様に染み込んでくる。耳に、まぶたに、こころに。
爽やかだけどどこか漂うかなしさ。
このかなしさこそが、今作の最大の特徴と言えるかもしれない。
ただ、1stアルバム「LeftOfTheMiddle」もかなしい印象のするアルバムではあった。では何が違うのか。
1stのかなしさが「哀」だとすれば、2ndは「悲」だ。
そこにこそ、彼女の4年間の成長が見える。
決して絶望ではない。傷付いたり挫折したりしても、また進んでいこうという姿勢。
そこには間違いなく、1stアルバムの大ヒットというプレッシャーを乗り越えたことが反映されている。
このアルバムのかなしさは、かなしくとも希望が透けて見える。
悲しみは白い光をたたえて、いつか昇華するだろう。
そう、ナタリーの歌には漠然とした浄化作用がある。
ひんやりとした、でもやさしい感覚。
収録された全13曲は目立つポップ・ソングばかりではないし、確かに似通ったものも多い。
でもこれこそが、ナタリーが苦労の果てにみつけた自分なりの聖域なのだ。
静だけど揺るぎない強い意志。
手探りで、光ある方向へ。

彼女は歌う。”勇気のある人間だけが乗り越えられる”
それはまさしくナタリー自身のことでもであり、そしてその時初めて、
森を抜け、この島の全景が見ることができる。
慈愛と意思と希望が限りなく広がる島。
こんな美しい島を、私は他に聴いたことがない。


1.That Day
歌詞が抽象的で神聖。(ナタリーはどれもそうなんだが・・・)
上で引用しているのもこの曲からです。
”私たちは皆同じ 誰もそう思わない だけどそれでいい”というフレーズが大好き。
この歌詞からは本当に、ナタリーの哲学みたいなのを感じます。

2.Beauty On The Fire
このアルバムで最も好きな3曲のひとつ。
デジタルな音の使い方が冴えてます。こういう曲調は超好み!
水の中にあおむけで沈んでいくような感覚をおぼえる。
ラストのデジタルボイスみたいなのも凄い好き。

3.Satellite
つい口ずさみたくなる可愛い歌。
このアルバムの中では異色のサウンドかも。

5.Wrong Impression
もう大好き!! 3TOPのひとつ。
最初聴いた時はそこまでピンと来なかったけど、聴けば聴くほど味わい深い。
私が歌詞見ずに全部歌える数少ない洋楽のなかの一曲(笑) ←めっちゃヘタです
歌詞もせつなくて凄くいい。
ただねー、このアルバムの和訳が、はっきりいってあんまり上手くなくて、それが非常に残念。
"I want you to understand"を”あなたを理解したい”としてるのは許せませんね!
”あなたにわかって欲しい”だろう。ニュアンスが全く違いますよ!!

6.Goodbye
かなり暗いトーンで始まる曲だけど、2−3番の盛り上がりがもの凄い。
ハスキーな声が生かされてる。

7.Everything Goes
これも相当好きです。メロディが良い。明るいし。
イントロ聴いただけだといつも「Come September」と間違ってしまうんですが(笑)
コーラスがとても綺麗。

12.Butterflies
超好きv 「最も好きな3曲」のラストはこれです。
もしかしたら一番好きかも。
本当に浄化されそうな気分。体が浮く感じ。
ゆったりめで割と静かな曲だけど、希望があってすごく良いです。サビ最高!

13.Come September
ラストナンバーに相応しく、だんだんと盛り上がって、3番なんて最高潮。
この曲の歌詞も印象的で、”上手くいかないことも全て なるようになるさ 9月が来る”というフレーズ、
なんか肩の力が抜けてくようないい言葉だと思います。
でも実際9月って暑いよね(笑)
終わり方もいい感じです。







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