The Spirit Room/Michelle Branch


「第2のアラニス・モリセット」との呼び声高い、18歳の新星・ミシェル・ブランチ。
15歳の時音楽活動に専念するため学校を辞め、16歳で既にレコード会社と契約。
マドンナ主宰、アラニスも所属するレーベル、マヴェリック・レコードから堂々デビュー。
本国アメリカはもちろん、ここ日本でもデビューアルバム「The Spirit Room」は大ヒットを放つ。
こう書くと、一体どんな鬼才だと思われるかもしれないが、
実際CDを聴いてみると、破壊的だったりエキセントリックだったりという要素は、あまりない。
むしろ軽快なギター・ポップにのせて、キャッチーなメロディを歌い上げる、
気さくでカジュアルな女の子、といった印象。
しかしそんな中にも、ミシェルの揺るぎない強さ、誠実さ、凛々しさ、
彼女の貫く”SPIRIT”が溢れ出していて、リスナーはその力強さに惹き付けられずにいられない。

サウンドはロックとポップスの中間といったところ。
ドライブに似合いそうなものが多く、万人に受け入られそう。
本人が弾くギターの格好よさ!
作詞作曲も主にミシェル自身が手がけている。
シングルカットされた「Everywhere」や「All You Wanted」のような
せつない曲のイメージも強いけど、明るくて爽やかな曲もたくさん。
どの曲もシングル化できるぐらいの名曲揃い。
誰が聴いても満足できる仕上がりの一枚です。

・・と、ここまでは2002年夏ごろ書いた文章なのですが、
実はこの頃そこまでアルバムを気に入ってなくて(!)というか、
買ってすぐはすごく良いなあと思ったんだけどすぐに熱が冷めちゃって、
そこまで聴いてなかったんです。
だから文章にあまり愛がない(笑)
なんだけど、秋頃また自分の中でミシェルブームが来て
(多分サンタナとの曲が最高に良かったので)
またアルバムを聴き出して、見事にどっぷり浸かってしまったという。
わーもー阿呆でごめんなさい。今はもうむっちゃ!!大好きですミシェル。

で、今更ですが私、ミシェルは本物の天才だと思います。
ここでいう天才とは、作曲能力だとか歌の上手さだとかいうことじゃありません。
天才だからと言って他より優れていると言いたい訳でもありません。
天才とは呼ばれなくても、ミシェルより偉大なアーティストは何人もいます。
そういうことでなく、なんというか、ミシェルのもつ歌力というか、
彼女の音楽を聴いてると、何ともいえない気分になる、あの感じ。
それは特にせつない系の曲でよく思うのですが。
ミシェルの声や瞳や、そして魂から発せられるあの哀しさ、まさに魂を、心を揺さぶる、
ミシェルの天才性とはそういうこと。
アヴリルのようなカリスマ性とも少し違う。
少なくとも、激しさと儚さ、やさしさとせつなさを内包した声は唯一無二です。
「夜空のムコウ」的に言えば”僕の心のやわらかい場所を 今でもまだしめつける”という。
技術云々の問題じゃなくて、ミシェルにはそういう力があると思います。
激しい曲、明るい曲も多いアルバムなのに、聴き終わって不思議と静かな力みたいなのに
充たされているのも、そういう面をよく表してるんじゃないかなあと。
気というか魂というかね。
まさにそれこそ”Spirit”!!
私はもう虜です。


1.Everywhere
1stシングルになった曲。
全曲の中でも特にヴォーカルが力強く、同時に儚さも感じられる。
歌詞も印象的で、ちょっとミステリアスで切ない感じ。
とにかくサビのパワーが強くて、1度聴いたら耳から離れない。
そこいらのロックより断然かっこいいっす!

3.All You Wanted
ファンの中で一番人気のある曲かな?
セカンド・シングルとなって、ビルボード・チャートでは初登場7位のヒット。
シンプルなギター音にのったミシェルの哀しい歌声は本物!
イヤホンで大音量で聴いたらマジで”くる”ものがあります。いやほんと。
まるで真紅の花が咲き乱れるようなこのサビの高揚感は。
この歌詞もぐっときますよー 共感できすぎ。
ミシェルは、実体験に基づいたものではなく、フィクションとしての歌詞を書いてるそうですが。
日本盤のボーナストラックの、アンプラグドヴァージョンも素敵。
アルバムの中で一番好きな曲。(「Goodbye To You」と迷うんだけどね!)

4.You Set Me Free
アルバムの中でもかなり好きな曲のひとつ。
明るく盛り上がっていくタイプの曲で、私のビジュアルイメージは・・・何故かグランドキャニオン(笑)
青空に太陽が輝いてる感じ! ですね。
まさに気持ちの良い、ドライブっぽい歌。

7.Sweet Miseary
Sweet Miseary→素敵なかなしみ、となってました。美しい言葉ですねー
ミシェルの綺麗な裏声が聴けます。
日記調の歌詞も良いよ。

8.If Only She Knew
歌詞自体は割と悲しい感じだけど、曲調はポップ。
ところでこれは和訳が「彼女が知ってさえいたら」となってるんですけど
仮定法なんだから「彼女が知ってさえいるなら」なんじゃないの?
前後の歌詞も現在形なんですけどー どうなんですかね。

10.Goodbye To You
弾き語りのような印象を受ける、優しくて綺麗な曲。
この曲もかなり好きです。特に歌詞!
失恋後に聴いたらかなり痛そうです。
 ”あなたにさようなら 
  私が知っていると思っていた全てのものにさようなら
  あなたは私が愛した人
  私が唯一すがりついたもの ”

11.Drop In The Ocean
アルバムの最後を飾るこの曲は、ドラムビートを重視した、ちょっと面白いサウンド。
良い感じの余韻に浸れます。
ライブで聴いてみたい曲のひとつ。





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