Spin/Darren Hayes



Spin/Darren Hayes


このアルバムを聴いてよろめかない女がいるだろうか。 いや、いない!!
私はマジでくらいましたよ。鼻血レベル。アンドリューW.K並みの(笑)
解散したSavage Gardenのボーカリスト、ダレン・ヘイズのファースト・ソロアルバム。
実を言うと私とダレン、そしてSGとの出会いはまさにこのアルバムから。
あれは2002年3月某日のこと。
Didoがきっかけでようやく洋楽に興味を持ち出した私は、
ヴァージンメガストアを用もなくうろうろとしておりました。
そこで目にしたのがこのアルバム、「スピン」のポスター。
やたらイケメンな金髪の男の写真と、
”サヴェージ・ガーデンの遺伝子が、今ダレン・ヘイズに進化した”という言葉。
「・・・誰?」
そうっす! サイコはかくも愚かなことに、当時あのSGを知らなかったのです。
その時はサヴェージ・ガーデンっていうバンドのボーカルか誰かがこの人の父親?とか本気で思ってて
今考えるといっぺん死んで来い、って感じなんですけど。
その時はまあそのまま通り過ぎたんですけど、ダレンがあまりにイイ男だったのと
洋楽ブームの波も手伝って、なんとなくダレンをチェックするように。
ネットで調べたら、SGはシドニーオリンピックの閉会式で歌ったぐらいの人気バンドだったと。
リスナーの反応もかなり良くて、あーそんなにいいんかなーとか頭にとめるようになり。
だけど1度試聴したら、その時はまあまあかな程度にしか思わなかったんですよ。
聴いたのが「Insatiable」であんまりsexyなバラードというものに抵抗があったもので(当時ね当時)
だけど試しに借りたSGのアルバムが2枚とも(前述の通り)素晴らしく、
加えてもう1回試聴して聴いた「Crush」もあまりに良くて、
買わないうちから麻薬状態。頭から抜けなくなって、本当に。
我慢できずにショップに買いに走ったのが4月16日のことでした。

以来毎日聴い続け、結局8月頃までえんえんと流し続ける始末。
つーか聴かないと落ち着かない。絶対聴いちゃう。
朝学校に行く前に2曲、授業中もエンドレスリピイト、帰宅後勉強中も、寝る前も延々。
いかにダレンの声が良いか、歌が上手いか、歌詞が響くか、SGのページで書いたつもりだけど
書いても書いても書き足りないように思う。
というか全部、SG時代から格段にレベルアップしてるんですよ。もう、この人の進化は止まらないね。
特に渋さ&sexyさは7割増し!!
サウンド面も、SG時代にはなかったようなメロウなバラードあり、
彼のルーツである80'sっぽいダンス・ポップあり、ロックっぽいものもありと
大奮発、大サービス、この完成度の高さ!!
しびれます。病みつきです。まさに”SPIN”されちゃう。

しかし何より心地いいのは、ダレン本人が音楽を楽しんでいるということ。
音楽大好き!っていう気持ちがリスナーである我々にもしっかり伝わってくる。伝播される。
それはこのアルバムのタイトル「Spin」=アナログ・レコードに針を落とすの意で
「音楽ってどれほどパワフルなものか、人を癒すことも出来れば、結びつけることも出来る」
という彼のメッセージからも伝わってくる。
しかもアルバムの曲の殆んどにこの”spin”という言葉がちりばめられているだなんて
1度聴けば、気付かないうちに貴方はもう、ダレンの甘い罠にかかっていること間違いなし。


1.Strange Relationship
タイトルは「奇妙な関係」という意味で、恋愛関係の微妙さを歌った大人のバラード。
サビが何度も繰り返されるのが印象的。高音が上手すぎる!!

2.Insatiable
先行シングルになった曲。
もう、のっけからsexyすぎ! このファルセット!!
ため息つくこと確実ですよ。
甘くて切なくて狂おしい。もう、こんな曲歌えるのはダレンだけだと確信してしまいます。

3.Heart Attack
結構威勢のいい曲ですね。ダレンの言う通り、ライブとかで盛り上がりそう。
歌詞もなかなか興味深いです。ダレンの歌詞にはドキっとさせられることが多い。
こういう攻撃的なタイプの曲も、SG時代には無かったもののひとつ。

4.I Miss You
とてもピュアで美しい曲。
内容はタイトルの通り。優しい歌です。割とSGっぽいですね。
でもこういうバラード調の曲でも、のれてしまうのが当時との違い。

5.Creepin' Up On You
この曲はねえ、凄いです(笑) 何が凄いかは聴けばわかる。
イントロから何かあるな〜とは思わせられるんですけど。
ちょっとネタばれになりますが、ややストーカーチックな男の歌なんですよ。
ただの変態じゃなくて、自分をやばいと知りつつそれでも異常行動に出ちゃうから余計性質が悪いという。
もー すげー。ほんまにすげー。
でもダレンみたいなイイ男だったら尾けられてもいい・・・とか本気で思っちゃう馬鹿がここに。
もちろん歌詞だけじゃなくてサウンドも良いですよ! 印象的で頭にひっかかるメロディです。

6.Dirty
そしてこの曲も上に引けを取らず凄い。やばい。いっちゃった曲2部作と個人的には思ってます(笑)
ダレンが演じるのは超みだらでsexyな色男!!
dirtyっていうのはいやらしいとかみだらとかいう意味ね。
1stシングルになるかもしれなかっただけあって、力強くてメロディアスな曲。
でも本気でこんなん言われたら溶けるよ私・・・
「こうだぜPOP! POP! POP!」ってそんな(笑)

7.Crush(1980Me)
前述の通り、もー良すぎて良すぎて中毒になった曲。
このアルバムの中でも好き度1,2を争います。
これはかなりダンサンブルなナンバーで、いかにも80'sという感じなんだけど
聴いてると体が勝手に踊りだしちゃいますよ。
しっかし凄いスピードで歌いまくります、ダレン。聴き取れないぐらいに。
余談ですが、ダレンの素晴らしいところは英語をはっきり発音するところで、
どれだけ自分の歌詞を大事にしてるかわかります。

8.Good Enough
ここまでかなり突っ走ってきたのが、「Good Enough」で緩やかな流れへと変わります。
アルバムのターニングポイントとなるこの曲は、とにかく優しい。
ダレン自身も気に入ってるみたい。
ちょっと”ダメ男的”な感じが女心をそそりますよー なんとなく弱気な感じが可愛いの。
特に2番の歌詞、良いです。ダレン自身の少年時代を歌ってるんだけど
ああ彼は幸せに育ってきたんだなあと。
多分彼の曲に通じる真摯さは良き家庭で育ってきた証なんだなあと思います。

9.I Can't Get Ever Enough Of You
とってもダレンらしい、ロマンティックな曲。
ハートフルでスウィートで聴いてて幸せになれる。
歌詞がダレン色全開で、「何故ああ何故君の鼓動が僕の中で脈打つ」とか
「君の行く所には何処でもシンフォニーとメロディーが流れてる」とか、綺麗な表現多数。

10.Like It Or Not
良い曲、と断言してしまおう。
正統派に良いです。少しメロウで甘く、ちょっと酸っぱくて、優しくて力強い。
ささやくような歌い方がとても好き。
ストーリー仕立ての歌詞も良いですよー
「スーツケース2個 そして僕は君に逢いに行くよ」というところがそのまんまなんだけど良い。
ダレンはこの曲をDidoっぽいと言っていて、
確かにそういう雰囲気は感じ取れます。
プロデューサーもRick Nowelsで同じだしね。

11.What You Like
私の中で「Crush」と人気をはるのはこれ!!
テンポのいいちょっと機械的なサウンドで、
ダレンがアルバム製作に影響を受けたのがマドンナの「Music」だというのも頷ける。
とにかくメロディが好き。均一なテンポのメロディなんだけど、
サビの盛り上がり方とか、あのワクワクする感じとか、たまりません。
「Stronger Than My Desire」のフレーズが凄い好き。
空に浮いちゃうような気分になれる。
テクノ感と、ダレンの美声の響きが絶妙にマッチして、新たなハーモニーを奏でています。
朝出かける前は必ずこれですね。のれるので、気分が良くなるのです。

12.Spin
オリジナルアルバムの最後を飾るのは、これまたノリのいいメカニックな一曲。
全曲中最もメッセージが強い曲でもある。
社会への風刺というか、単なる風刺だけじゃなくて
私たちを立ち上がらせてくれる歌詞ですよ。
音楽がどれだけ素晴らしいものかを歌っていて、
「音楽がこんなに気持ちいいときは 我を忘れるんだ 身を任せなよ」と言ってるんだけど
もうそりゃこの曲のことだよ! っていう(笑)
中盤の「Hey!」というとこがすげー好き。しびれる。

13.The Heart Wants What It Wants
日本盤のボーナス・トラック。
なかなか辛い歌詞ですね。どうしてダレンってばこう切ない歌詞が上手いんだろう!
例に漏れず、サビの低音と高音のハモリ(ダレンの2パート)が美しすぎます。





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