Songs In A Minor/Alicia Keys

天才天才。大天才。
必要ならば何度でも言おう。アリシア・キーズは間違いなく天才だ。
このスマート過ぎる新世紀のヒロインは、「Songs In A Minor」という名を冠した
デビュー・アルバムたった1枚を持ってして、世界を制覇してしまった。
もう1度言う。アリシア・キーズ、当時20歳、麗しき今世紀の天才。

最初からやたら高テンションでレビューをはじめてしまったが、
上の言葉に偽りは微塵もない。
だってアリシア、まじで天才なんだもん。はっきり言ってそれ以外に書くこと無し。
2001年度、新人にしてグラミー賞主要5部門を独占、
特に同期の才女、インディア・アリーとのデッド・ヒートに完勝したことは
多くの記憶に鮮明に焼き付いているであろう。(インディアはインディアで素晴らしいのだが)
彼女の魅力をひとつひとつ取上げて行くことは、それこそ日が暮れる作業だが
ここでは大雑把に5つの要素に分けてみたい。
まず第1に、ソングライティング能力の高さ。
シングルになった「Fallin'」や「A Woman's Worth」など、
派手な仕掛けは殆ど無くとも、曲自身の緻密さ、メロディの確かさなど
完成度はあまりに高い。
それらの曲を、セルフ・プロデュースするのが、2番目の魅力。
気心の知れたプロデューサー・チームと共に、
メロディに都会的で洗練された味付けを加えている。
そんな彼女の手腕は、このアルバムは元より、
レーベル・メイトのMarioやChristinaAguilera、Nasなど
他の実力派アーティストへの提供曲でも存分に披露されている。
そして3番目のトピックは、類稀な歌唱力。
歌唱力が高いと聞いて、大仰なバラードを歌うシンガーを思い描くのは安易過ぎる。
アリシアの場合、わかりやすい歌の上手さではないが(というかそんな歌を歌わないだけ)
腹の底にどこまでもディープに響く、その歌唱。
思わず我を忘れてしまうくらいの、静かで熱い迫力と表現力の塊。
その場の空気を、支配する。風の流れを変える声。
彼女のボーカルに聴き惚れながら、思い浮かんだのは小学校の理科の実験である。
紙の上に蹉跌をばら撒いて、下から磁石で動かす実験。
ばらばらの蹉跌は、磁石を使って好きなように素早く動かすことが出来る。
アリシアの歌は、まさにあんな感じなのだ。体中から強い磁気を発し、
まるで身の回りの粒子そのものを自在に操ってしまうような。
はっきり言って、これだけでもうアーティストとしては最高レベルである。
なのに更に、4つめ、その美しすぎる容姿!
ブラックの父とイタリア系の母を持つアリシアのルックスは、
華やかで凛として、こちらの背筋まで伸びてしまうような格好良さ。
ただ綺麗というだけでなく、はっと目を惹くオーラが漂う。
そして極めつけ。最後に挙げるのはその知性。
佇まいからも容易に察することが出来るが、アリシアは相当なインテリジェンスであり、
ハイスクールを飛び級し、なんと16歳で名門コロンビア大学に入学したという才媛である。
しかも音楽に専念するために中退したという伝説つき。
はっきり言ってここまで完璧な人間はそうそういない。
彼女の魅力に浸かれば浸かるほど、ますますため息をつかずにはいられないのだ。

と言いつつ実を言えば、彼女の名を知った当初はそこまで気にしていなかった。
というかその頃の自分は、まだR&Bやソウル自体を聴きなれていないのに、
「Fallin'」なんて激濃厚なナンバーを試聴してしまったため
なんとなく「渋すぎる」といったイメージを抱いてしまっていたのである。
恐らく私と同じように、「Fallin'」のダークで大人びたイメージ、
そしてここで羅列したような、彼女に関する凄すぎるイメージだけで、
アリシア・キーズにとっつきにくい印象を抱いている人もいるはず。
しかしそれは間違いである。もちろん成熟した語り口ながら、
「Lovin' U」という明るくハッピーな曲をラストに持ってくるなど
アルバムから感じる印象は決して老けた感じではなく、
むしろ音楽、そして人生への希望や歓びに溢れている。
才能があるだけでは成功できない、それは皆わかっていること。
この人は、与えられた能力を余すことなく活かし、
音楽を通じて自身を肯定するという、何より意義のあることができる人だ。
これは神様の贔屓でもなんでもない。彼女自身が勝ち得てきた姿勢。
ああ、最も素晴らしいのはこういうことなのかも。
アリシアの奏でる音楽を前にしては、つまらない批判など即座に吹き飛んでしまう。

しつこいが、もう1度言おう。
このアルバムは文句のつけようのない傑作であり、
アリシア・キーズは、誰もが両手を挙げて歓迎するに値する天才だ。


2.Girlfriend
軽快なピアノに体を揺らされるガーリィな曲。
サビ前の、階段を1段ずつ上がっていくようなUP具合が好きですねえ。
気分が昂揚するんだけど、決して派手派手しい感じではなくて、お洒落。
シングルカットされてます。

3.How Come You Don't Call Me
シングル曲の中では1番好き!!
プリンスのカヴァーで、やはり明るくて楽しい気分になれる。
そのタイトル通り、サビでは”なんでもう連絡してくれないの?”と
かっこよく可愛く歌うアリシアが魅力的です。
上のGirlfriendとこの曲は、アリシアの若々しさがよく出てて非常に好感。

4.Fallin'
全米チャート第1位を獲得した、アリシアの代表的ナンバー。
この曲はもう発せられる熱気が凄い。熱気といっても夏っぽい感じでは全然無く、
逆に真冬の寒さの中、真っ赤に燃える炎のよう。
最初は渋すぎてそう好きじゃなかったけど、(私が幼かったということ)
リミックスとかも聴いてるうちに、まじでしびれました。強すぎ。
ゴスペルのバックコーラスの相乗効果で、最高潮の盛り上がりを見せるサビの最後、
「what.」(と言ってるのか?)という一言で音が途切れる瞬間とか鳥肌。

7.A Woman's Worth
セカンド・シングルになったのかな?
コンピアルバムに入ったのを聴いてて、アリシアの魅力に改めて気付かされた曲。
わかりやすい華を持つFallin’とは対照的にちょっと地味めだけど、
抑えめでアーバンな雰囲気がセンス良すぎ。
特に2番のサビの直前のためとかゾクゾクします。

8.Jane Doe
アルバム買った当初特にお気に入りだった1曲。
JaneDoeって人名なのかな?ちゃんとは調べてないんですが。
冒頭で"Jane Doe kills me"(超適当リスニング)って声が入って、ドラマティックで良い。

9.Goodbye
ここまでは地味ながらも、リズミカルな曲が多いのですが
この「Goodbye」はまさに失恋のバラード。
アリシアお得意のピアノの響きが非常に繊細で、
寄り添うように歌うアリシアのボーカルのせつなさも絶品。

12.Never Felt This Way (Interlude)
インタールードなんだけど、ちょっと長めで、とても綺麗。
しかもクレジットがブライアン・マックナイトとなってます。
ここから3曲、このアルバムで1番好きな部分。

13.Butterflyz
アリシアの歌詞は、結構恋人への賛歌、みたいな内容を取り扱ってるけど
この曲もまさにそれ。
英語のButterfly、というのは単に蝶という意味だけでなく
”誰かに恋をしてる状態”、も表すらしいです。
ピアノ自身が物語るような、美しいメロディ!

14.Why Do I Feel So Sad
本当に好きな曲です。何度でも繰り返してしまう。
イントロ無しではじまり、ラストに向けてゆっくりと盛りあがっていく。
別れざるを得なかった恋人に”So tell me why oh”とシャウトする様、
それに3番のサビの真摯な繰り返しなんか、目頭が熱くならずにはおれない。
アリシアのボーカルが染み渡る、実に気高い1曲。
歌詞も凄く良くて。
彼女は何故こんなにも悲しいのか?
単に恋愛のことだけでなく、この世の無常そのものについて歌っています。

16.Lovin' U
隠しトラック。正式に記載こそされてないものの、
歌詞カードにはちゃんとクレジットも載ってます。
ストレートな愛の悦びを歌った、華やかで開放的な曲。






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