GIRLS DO ROCK!!!
ってことで2004年最注目のロッキン・ギャル2名をご紹介!

今や”アヴリル以前””アヴリル以後”としてジャンル分けできる程に
2002年以降加速的に飛躍してきたガール・ロック界。
中でもAshlee Simpson、Hilary Duffといった、脱アヴリルを明確にしたヒット・アーティストが登場した2004年は、
これまでの単なるアヴリルのフォロワーが混沌としていたシーンを改める、
本格的なガールロックムーヴメントが始動はじめた記念すべき年になりそうだ。

ここでは、中でも個人的にお気に入りの新星を取り上げたい。
Katy Rose、17歳。そしてSkye Sweetnam、16歳。
例えて言うなら彼女たちはガール・ロック界の陰陽!
Skyeが光ならKatyは影。と好対照のふたり。
共通点は、才能があって、自己主張が強くて、そして可愛いこと!
それぞれの個性と魅力をピックアップ!

まず輸入盤のジャケットはこんな感じ。

Katyはかなり気合いれてガン飛ばしてます。威嚇する猫みたい。
Skyeの写真は可愛すぎ!これはジャケ買いしたくなります。
この娘はポップなクリエティヴィティーが身上で、音楽はもちろん
古着のリメイクやイラストも得意だそうで、右目に手描きのハートというのは
シンプルかつ効果的な演出ですね。色彩の構図もいい。

アイドルの定番、日本盤オリジナルジャケットだと・・・

この勝負はKatyの勝ちね。
日本盤ではガーリーで儚い、良い写真を持ってきました。
輸入盤と比べて一気に若く見えるな。黄昏っぽい質感は、アルバムの雰囲気とも合ってて○。
Skyeはもろポップさを前面に押し出してきましたね。
レコード会社から相当なパワープッシュを受けている彼女、
ジャケットは完全日本オリジナル仕様で写真もイラストも全て日本オンリーです。
StacieOrricoの時と同じで、解説や対訳も全部一緒になったつくり。
個人的にこういうのはあまり好きません。歌詞のフォントは可愛いよ。

ここでふたりの経歴をおさらい。
KatyRose、本名Katy Rosemary BullardはアメリカLA出身。
父親はポコというバンドの元キーボード奏者で、現在はプロデューサーとして活躍。
母も70年代バックシンガーとして大物アーティストらと活動。
音楽の血統は申し分ない環境に生まれる。
土地柄、そして両親の仕事のせいか「5歳にしてちっちゃな大人」だったというKaty。
彼女曰くLAは「ここで育つとあっという間に大人になる。周りにセレブやスターが溢れていた」とのこと。
という訳で相当スレた子供時代を送ったようで、中学生の時なんて
通ってるカトリック学校で悪魔と思われていたという程の問題児っぷり。
それでも曲を書くという建設的な行為によって、精神の安定を取り戻していったそう。
とはいえ、昔”将来は、世界中を旅して困っている人を助けたい”という内容の日記を書いたりしてたそうで
根は真面目ないい子なんでしょう。1度底から這い上がった人間は強いぞ。
気になるツアーは、2004年春〜夏はLiz Phair、The Cardigans、Katy Rose、Charlotte Martinという
女の子だけの「Chicks With Attitude tour」で全米をツアー!女性ボーカル好きににはたまらん内容!
秋からは、The Callingとヨーロッパツアー中。

一方、SkyeSweetnam、本名Skye Alexandra Sweetnamはカナダのトロント郊外ボルトン出身。
人口1万5千人の小さな町で、華やかなショウビズ界からは程遠い。
そんな環境が逆にSkyeの才能と自主性を呼び起こしたのか、はやくから自作曲をつくり、
またそれに合わせて完全手作りのプロモーションビデオをつくってしまうなど
(これが予想以上にいい出来!静止写真をパラパラ漫画風に繋いだ力作!)
自己表現欲求の塊のような子供だったようだ。
実際、デビュー前にBritneySpearsの全米ツアーのオープニングアクトという
超ビッグな舞台に立った時も、「緊張するというよりはわくわくする」感じだったそうで
エンターテイナーであることが楽しくて仕方ない様子。
カナダのテレビでは女優としてもデビューしてます。
因みにパパはまだ30代、祖父母も50代でお祖父ちゃんは会社の社長。
パパもそこで働いており、結構いいところのお嬢だとみた。
現在は、やはり注目の新人SSW、Ryan Cabreraの前座としてツアー中!

因みに本人たちによる本人評は
”すごく繊細で、感傷的で、カリスマティックで、エキセントリックで、落ち込み気味で、
 想像力豊かで、スペイシーで、軽やかな女の子”(Katy)
”芸術家気取りの子供 プリンセス ちょっとシック 楽しいことが大好き 
 創造力がある 詩を書き、レコーディングし、パフォーマンスするのが好き”(Skye)

このふたり、というか最近の新人アーティストに共通して見られることですが
どちらもデビュー曲がヒット映画の主題歌として起用されています。
Katyの「Overdrive」はLindsay Lohan主演のNO.1ムービー「Meangirls」に
Skyeの「Billy.S」はMandy Moore主演の「How To Deal」に。
プレミアの写真はこちら。


さて、肝心のアルバムの内容はというと、どちらもキャッチーでありつつ
メインストリーム(The MatrixやらJohn Shanksやら)からは微妙に外れているのが面白い。
特にKatyは非常に内省的で、音的にも乾いたタイプの曲が多い。
先行シングル「Overdrive」こそメロディが印象的なポップロックだが、
地を這うようにジャジーな「Snowflakes」や、ギターの音色が静かに哀しいタイトル曲など
JewelやFiona Apple、Liz Phairといった、自らフェイバリットに挙げるオルタナSSWの系譜を受け継ぐ。
とはいえガレージ・パンクのような今っぽい曲もあり、ロックという枠組みの中で様々な表情を見せている。
Skyeのアルバム「Noise From The Basement」(=地下室からの騒音)は、
そのタイトルから容易に連想できるように、ティーンの遊びざかり恋愛ざかりのカラフルな日常を真空パック。
とにかくスピーディーでキャッチーでポップ。日本人が夕方のNHK海外ドラマを見て
「あー、私もアメリカの高校生になりたかったよ!」と憧憬するイメージをまんま音にした感じ。
ただブロンディの「Heart Of Glass」をカヴァーしているのがその顕著な例だが、
全体的に流行最先端、というよりは、いい意味で”いなたい”レトロ風味。
その懐かしさが、聴き手に安心感と親しみを与えるのであろう。

ただ曲はもちろんなのだけど、個人的に特筆したいのが彼女らの歌詞のセンスだ。
”ありのままの感情をわかりやすく”という歌詞が主流のシーンにおいて、
Katyの鋭利で文学的ですらあるリリックには目を見張るものがある。
まやかしの楽園カリフォルニアを皮肉った「Overdrive」では
”クズみたいなニューエイジの哲学””あなたのキスは新鮮味のない既成事実”
”みんな活動の場を求めてここにやってくる
 でも結局ドラッグ中毒に陥って、裸でテレビの画面に出てくる女の子になるのがオチ”
とぶちかまし、「Lemon」では、非力ながらも強気な女の子の気持ちで
”あなたはこの蝶々を虫ピンで止めたけど それでも私を泣かせることはできない”と宣誓する。
また、斬新な言葉選びもKatyの歌詞の特徴で、
”あなたは色鉛筆でこの瞳にきらめきを取り戻してくれた”(「Enchanted」)
”Shangli-LA”(理想の楽園シャングリラとロサンゼルスをもじった造語)(「Snowflakes」)といった
17歳の詩とは思えない程の鋭さ深さが印象的である。

それとは正反対に、Skyeの歌詞は実に直線的で、ひとつひとつが独立したストーリーとして描かれている。
主人公はSkyeであり、聴き手自身。設定もわかりやすすぎるくらい少女漫画的。
ベタベタだけど、逆に言えばつまりオンナノコの普遍的な感情がそこにはあるということだ。
単なる片想いの歌ばかりではなく、好きでもない男の子を
”あたしのこと、もっともっともっと知りたいんでしょ?
 わからない?あんたを無視することであんたを手に入れようとしてるのよ”(「Tangled Up In Me」)
と若い女の子特有の残酷さ(これは「悲しみよこんにちは」と同じ感情!)でいざなったり
ショウビズの世界で生きていく決意を
”私が泣くまで痛めつけようとする人達がいるから、怖がってるなんて絶対顔には出さない”(「Smoke&Mirrors」)
という明快なフレーズで表したり。
もちろんハートブレイクの物語も超がつくほど胸キュンもので、「It Sucks」では、
彼女がいる男の子を好きになって、キスはしたけど彼は別れるつもりもなく、ストレスばっかり溜まる・・・という内容。
創造力が飛び抜けて豊かなのか全部実体験なのかは知らないが、
Skyeのリリックは(多分自分が同年代だからこそ、だろうけど)無視できない誠実さがあるのだ。

さて、次はもうひとつのトピックであるヴィジュアル面に話を移そう。
”アイドル・ロッカー”という括りで縛られる以上(それを本人が望もうと望むまいと)
容姿における魅力は必須条件!
そんなふたりの決めショットは

この眼つきの悪さ!
若い女の子が睨みをきかせる、というのが今や可愛さの定義になりました。

ファッションセンスに関しては、上のプレミア写真でもわかるとおりやはり異なっています。
Katyはロサンゼルス出身というだけあって、私服でも西海岸系デニムスタイルが多いようだし
Skyeは自らのスタイルを”グランジとプレッピーを合わせた感じ 可愛さとハードさのMixが好き”と例える。

ふたりのファッションを見比べてみましょう。


くっきりと嗜好が別れてますねー
Katyは中でもキャミソールがお気に入りなようで、他の写真でもよく着ています。
古着っぽいキャミ+ジーンズ+アクセ、が定番スタイルの模様。
Skyeは断然スカート派!ミニスカートが大好きらしく、ライブでも好んで着用。
他にもボーダーやチェックなど、学生っぽいアイテムがお好きなよう。
どうでもいいけど左端のSkyeはマライアに似てるな。

上の写真では年相応なところを見せてくれた彼女らですが、こんな画像も。

左のKatyはシングル「Overdrive」のビデオの冒頭部分。
砂浜に寝ている彼女が起き上がるところからはじまるビデオですが、
バックがぱっくり開いたフェミニンなトップスを着ております!白くて綺麗な背中!
Katyがセクシー系ならSkyeはロリータで攻めてきますよ。
ラルフローレンみたいなニット+アーガイルソックスなのに、
この激ミニデニムパンツ合わせるのはえろすぎ!ロリータ!

まだま写真ありますよ

全てビデオ「Overdrive」より。
このビデオは、Katyの趣向を表現しているという意味ではなかなかよくできたビデオで
1番のサビの部分はティーンらしく(?)自転車に乗ったりしてるけれども
突然こんな芸術志向なシーンが出てきて面白いです。Katyの夢の世界、みたいな感じで。
多分この娘「ムーラン・ルージュ!」とか好きだろうなあと。
特に白黒のシーンは美しくて凛としてておすすめ。

かと思えばドラム叩いちゃいます↓

唐突にビデオ後半でドラムセットが登場。Katyが叩くわ叩くわ。
エネルギー溢れるっていいね。


左端はラジオ(レコーディング?)収録中のSkyeちゃん。
アイシャドウの色とタンクトップの色が合ってて可愛いです。
中央の写真は眼つき、腰つきともにセクシーでいいね!
眼つきにKylieっぽいものさえ感じる。16歳なのに。
Skyeの何がいいかって、音楽やキャラは明るくハキハキしてるのに、
妙にえろい写真があるとこね。たまりません。
右端は綺麗系。これも可愛いね。髪型のせいか心なしか大人っぽい。


ガール・ロックっていっても、似たようなのばっかでわかんねえよ!
要はアヴリルの2番煎じ3番煎じでしょうが・・・って意見は、確かに正しい部分もあるけど
やはり個々のアーティストのメッセージには、動かされるものがある。
ていうか可愛けりゃいい。これは嫌味で言ってるんじゃなくて、
若いってことは、女の子ってことはそういうもんじゃないのかね。
いいじゃん、ロッキン・ギャル。むしろ乙女は皆ロッカーですよ!


実は仲良しだったというオチ



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