Boomkatalog One/Boomkat

ブームキャットを語る上で、数多くのキーワードがある。
「エミネムが大絶賛した」や「若手女優タリン・マニング率いる」、
それに「兄妹による自作自演ユニット」など。
しかしそれらから安易に想像されるイメージ――
バリバリのHipHop?だとか、アイドル女優の副業?だとか
本当は兄妹じゃなくて元夫婦じゃないの?とか(これは違う)
そういったステレオタイプのイメージは、このバンドの本質を殆ど言い表せていない。
彼女たちの音楽性は、もっと複雑で、そしてシンプルだ。
それは、抜群にPOPで、ひたすらにCOOL! ということである。

キッチュ・アーヴァン・キャッチー・アヴァンギャルド・・・。
様々な要素が縦横無尽に交差する、それがブームキャット・スタイル。
彼女らの音楽性を形容するのは少し難しい。
まるでおもちゃ箱のようにカラフルなアイテムが目一杯に詰まり、それでいてうるさすぎない。
HipHop、Rock、Soul、Electronic、
2人が素直に好きな音楽を、いっしょくたに取り込むことで生み出されるサウンド。
その自由奔放なサウンドを統率、いや更にユニークに仕上げるキーポイント、
それこそが唯一無二のタリンのボーカル!
彼女の歌声は、まさに虹色・変幻自在。
ドスの効いた野太いラップを披露したかと思えば、可憐でセクシーなボーカルを聴かせたり。
女優というだけあって、曲に合わせて歌声の持つ表情も変わり、
その幅の広さ・器用さには驚かされる。
「The Wreckoning」ではノラ猫のように挑戦的に
「Wastin' My Time」では捨てられた仔猫のように物哀しく
「What U Do 2 Me」では雌猫のように華やかに
全14曲、好き勝手に変貌するタリンの歌声は脱帽ものである。
(他にはJewel、DianaKingもこういう声質の歌い手だ)

そして更にブームキャットの個性を際立たせるのは、
タリン・マニングその人のルックスをはじめとするビジュアルワークの数々。
小柄ながら80’sファッションを着こなし、左目の横には星のマーク。
抜群のファッション・センスに加え、エッジィでどこか悪っぽいそのキャラクターは
先鋭的な英国メディアでもこぞって取上げられるほど。
CDジャケットやPVでもクールでスタイリッシュなトーンが貫かれており、
カルチャーに敏感なリスナーからの支持は必須。
特に、「ブリトニーではポップすぎて、アヴリルではカジュアルすぎる」
といった女の子にはうってつけのアイコンになるだろう。

ただやはり、ブームキャットがかっこいい最大の起因は、
夢を叶えるために、歌もダンスもひたすら練習したという不屈の闘志であり、
双子のように仲が良いという兄妹の絆の強さであり、
世界の貧しい子供を想って泣いてしまうやさしさであり、
それら全てを含んだ、彼女らのスピリットであろう。
タフでいて繊細。クールかつホット。アッグレッシヴでミステリアス。
そんな2人のライフスタイルそのものが、1枚のアルバムとして形を成している。
だからこそブームキャットの音楽は、こんなにも”オリジナル”なのだ。
楽しさも悲しさも、踊らせてくれるヴァイヴも、このアルバムには全てがある。
マニング兄妹流人生論、これはもう、ちょっとかっこよすぎる。


1.Yo! Verture
2分ちょっとのイントロ曲。
最初はケリン&タリンの掛け合いで始まり、後半はタリンの歌に。凄くキレイです。
ラストに「Boomkat in the house=さあ、おっぱじめるわよ!!」と宣言。
間髪入れず2に続きます。

2.The Wreckoning
かっこよすぎなファースト・シングル。
ビルボード・ダンスチャートで1位もGET。
じりじりと近寄ってくるタリンのラップが凄い。身動き取れない。
PVも超センスいいです。ゴミ処理場を舞台に、タリンが歌い踊りまくる!
クールなファッションも完璧。
高慢なのに目が離せないこのパワーったら!

4.Wasting My Time
「8Mile」のサントラに収録されたミッド・チューン。
全体を覆う悲しく内向的な雰囲気がなんともいえず。
ゆれるせつない乙女心が共感を呼ぶ。
自分のことを本気で好きでもないのに、思わせぶりなことをしてくる男の子。
「そういうのって全然かっこいいことじゃないのよ」と静かに別れを告げる曲。

6.B4 It's 2 L8
・・・なんて読むんだこれ(笑)
答えは「Before It's Too Late」です。凄いセンスだ。
和のエッセンスを取り入れたサウンド。

8.Day Dreamin'
歌詞がとても良く、考えさせられます。
古き良き子供時代を思い出しつつ、現実を見つめ、毅然と前を向く。
この曲のタリンのボーカルは全体的に抑え目なのだけど、
2番が終わってから、急に感情が弾ける様は圧巻。
「Don't lose who you are」と熱くシャウトする。
3番のサビで、低い声と高い声が重なり合うとことか、聴いてて揺さぶられます。
この曲はほんと目頭が熱くなるなー 素晴らしいです。
”子供であるということ
 あの日々は良かった
 だけど人生は続いていく
 そして私は走り続けている ”

9.Crazy Love
これも凄くキャッチー。もともとレコード会社の企画ではシングルになる予定だったとか。
タリンの価値観がシンプルに表現されています。
「寝坊して外食することにクレイジーラブを感じてる」ってフレーズに共感。
「愛が見えない人にはなんにもあげない」って言いきるところがかっこいいねー

10.Look At All The People
ピアノを効果的に使用した、かなりハイセンスな曲。
スリリングな展開に興奮。
タリンが女優のオーディションを受けている状況を歌った歌。

12.What U Do 2 Me
セカンド・シングルになったキャッチーな曲。
トロイ・ホーンという男性シンガーをフィーチャーした、デュエットっぽいつくり。
とても明るく開放的で、クラブで互いを誘い合う歌詞の内容そのままに、
キュートで、なおかつちょっとセクシー。
80’sのフレイヴァを取り入れた、わざと安っぽいPVもGOOD☆

14.Left Side/Right Side
この曲大大大好き!
CD買うかどうか迷ってた時、試聴して(ラスト近くの曲を試聴する癖がある)
めっちゃ良い曲だーと思って決め手になりました。
この曲ではタリンのラップは無いですね。歌重視。
ちょっとせつない響きのボーカルが最高です。最後のサビの繰り返しとか特に。
真摯さがびしばし伝わってきますね。
歌詞の大意は、「みんな同じなんだから、対立してないでわかりあおう」
みたいな(適当すぎ)ピースフルなものです。





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